書評「ナンパが最強のソリューションである」

書評
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2019年8月8日に発売となった零時レイさんの「ナンパが最強のソリューションである」を読んだ。

前作の「究極の男磨き道 ナンパ」はアマゾンのカテゴリランキング常時1位を爆走、評価495件、ベストセラーとなり一躍話題に。今回はそこから5年、待望の新作となったのである。

前作に入っていた案内からメールマガジンに登録していた私は、発売前から予約特典(前作フルPDF版、本人によるナンパ動画、音声、DVD等)につられて予約していたため発売日に到着、すぐに読了となった。

ちなみに著者からメールマガジン読者への協力願いが聞いたのか、予約開始日の翌日にはアマゾンランキングの書籍で総合1位を獲得、豪華予約特典による捨て身でのランキング実績獲得に一読者ながらドキドキしてランキングページをリロードしまくったりもした。

では肝心の中身について。内容はナンパ中級者向けで、ナンパするときの具体的な会話を交えて、一冊を通したストーリー仕立てになっており中身の濃い仕上がりになっている。

ナンパは今まで一般的に、ホストやサラリーマン、ニートや遊び人が様々なスタイルで行い、巷で売られているナンパ本もそれらのスタイルを解説したものばかりだった。著者は自身がナンパに励む過程でそれらのナンパ師(総勢20名)に教えを乞い、相手の女性に合わせて4タイプ12のスキルを組み合わせて使うスタイルを確立している。そういう意味で本書はナンパの新しい一歩を切り開いたと言える。

一方で、気になった点もある。まずは本のタイトルについて。「ナンパが最強のソリューションである」からは、ナンパがビジネスや自己啓発などに役立つと言いたげな雰囲気を感じる。案の定、冒頭では”ナンパで自分を磨き、女性関係だけでなく仕事も上手くいく”と書いてある。なるほどーと思った後は、全てナンパスタイル4タイプ12スキルの解説なのである。そして、終盤では著者が落とした女性の伝手でアッパー層の方たちと知り合い、食品会社の子会社の社長ポジションをゲットしたように書いてあるのだが、それでは単なるヒモに思えてしまう。またストーリー上のエンタメ性を重視してか分からないが、全てが落とした1人の女性から広がった縁として書かれており再現性や説得力がないため自己啓発書と言うよりはエッセイに近い。

私がタイトルから期待したのは、4タイプ12のスキルを応用して、仕事などの実社会のここでこう役立つから、このようにキャリアを磨いていける、出世していける、というナンパと自己成長の結びつきの部分だったが、そこへの言及はされないままだった。

ページ数の都合もあるのだと思うが、「ソリューション=ヒモになること、または女を手なづけ利用してのし上がる事」になってしまっている点が、著者自身が伝えたい冒頭のテーマを表現できていない状態となっていて残念である。

では、自己啓発本ではなくナンパ本としてはどうか。前作がベストセラーとなり受けたのは、ナンパがしたくてもする勇気のない多くの男性に多くの共感と感動、自分を奮い立たせる衝動を与えたからだと思っている。一方で今作は基本的なナンパのやり方を知っている中級者向けの内容となっており、ナンパのスタイルを4つに整理して組み合わせるという実践しやすく具体的で、かつ今まで整理されてこなかった新領域を切り開いたバイブルと言えるだろう。

前作ほどのエンタメ性や入門感はないが、その分、ナンパを頑張っている中級者にはオアシスのような一冊に仕上がっている。

もう一点。
前作にはメルマガ登録の案内用紙が挟み込まれているが、それに登録すると著者のやっているナンパ講座「スパルタ部」の案内が届く。体験講座に参加すると3日間の路上講習と数々の手厚いサポートのクラスを案内されるのだが、前作ラストの駆け出しで頑張る著者の姿からのギャップは凄まじく、どんな人かなと猫に会いに行ったら虎が出てきた気分だった。その意味で本作は一冊目の前作とスパルタ部の間を埋める位置付けとして適切だと思う。

※ちなみにスパルタ部の講座は厳しいけど本気でナンパを叩き込んでくれると評判なので、彼女いなくて困っている人は検討しても良いと思う。

少々フラットに色々書いたが、私は著者のファンであるが故のこの熱量となっている。著者が努力の過程で培った知識はまだまだあると思うので、これからの更なる活躍に期待したい。

ゆう

この記事を書いた人
渋谷夕(しぶやゆう)

アラフォー会社員。 元ひきこもりデブオタ→30歳から出会いサイト/アプリ/合コン/ナンパなど一通り。恋人が欲しい男女を応援しています。

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